2013年5月3日金曜日

神社でおみくじは邪道?

おみくじは、お神籤・お御籤・お仏籤とあります。

先日伊勢参りより返って参りました。
神宮崇敬会の方が「肉体はそれぞれの場所に帰られますが、魂の故郷は伊勢です。また、伊勢に帰ってきてください。お待ちしております」

神宮から熱田神宮へ帰りながら、ある神宮に立ち参った。飾り気のない社務所で友人は「おみくじないですか」と聞きました。少し憤慨した様子で「そもそも神社におみくじはありません」というご返事でした。それからおみくじの起源、など色々学ばせて頂いたようです。

おみくじの起源は 天台宗比叡山の高僧、慈恵大師良源(別名、元三大師)が平安時代に人の運勢や吉凶を百の漢詩(五言絶句)に表されましたが、それを元に多くの社寺に取り入れられ発展し、現在の様なおみくじは江戸時代に定着したといわれます。

あの神社特有の鈴もそもそも無かったようです。
 【鈴の語源は、『倭訓栞』に「鈴と読むは音の涼しきより名来るべし。(中略)神慮(神のみこころ)をすずしめるの意なり」、あるいは、朝鮮語起源説など諸説があるようですが、明らかではありません。
『延喜式』には、お祭に使う用具の一つとして記載され、『江家次第』にも宮中の神事の中で吊ってある鈴をはずして鳴らしたとあります。】

恐れ多くもあの地味な社務所で勇気を持って聞いて下さったことで、神社というものが益々シンプルなものであったと気付かされました。